Q12. 矯正器具をつけた場合の楽器演奏時の影響について

はじめまして。２２歳の女性です。　
矯正をはじめようかどうか迷っているのですが、迷っている原因のひとつが、楽器のことでです。
一般の吹奏楽の楽団に入っていて、トロンボーンを吹いています。練習は、週に１回で、３～５時間ほどです。矯正の器具をつけたら、やはり楽器は難しいですか？

メールをいただきありがとうございます。
読ませていただき、私自身ホルンを学生時代に吹いていましたので、懐かしく感じました。

しかし、その時に私自身が矯正治療を受けたことがありませんので、確かなご返事にはならないかと思いますが、患者さんからの意見及び経験談から判断すれば、個人差もあると思いますが、週1回3～5時間程度の練習であれば問題なく矯正治療を受けれると思われます。

しかし、患者さん自身の吹き方（口唇にかかる力）の変化によって、若干、音が変わったと聞いています。
それは、患者さんの工夫や、装置に慣れて来ることによって、その音の変化は、次第に対応できる様になったそうです。

確かに、ほんの唇の力加減さえ、音色に反映されるのでご決断がつかないのも最もだと思います。

その唇・舌の力が、歯並びにも大いに影響します。
当院では、口唇の機能改善にも着目しています。

昨今は装置（ブラケット）にも小さく薄く、負担の少ないもの、弱い力で早く歯並びがきれいに並ぶもの、いろいろ開発されて来ています。

そして、治療期間は決して短期間とは行きませんが、一時期の事。
一生、着けているものではありません。

美しく整った歯並びと、理想的な口唇の力でトロンボーンを吹く。

そのイメージをお持ちになられて、もう一度ご検討されればいかがでしょうか。