歯に関する悩みがあっても、誰に相談すればいいのか分からない、
診療所に相談に行くのには少し迷いがある。
そんな悩みをお持ちの方、ご質問下さい。Dr.松川が、お答えします。
はじめまして。
36歳(男性)にもなり、未だ矯正に踏み込めずにいます。
おそらく上下顎前突なんですが、幼少のころの指しゃぶりがなかなか止められずにい
たのが影響してか、口呼吸などの舌の癖があると思っています。
松川先生は、矯正しながらどのように後戻りしないようにされるのでしょうか?
また目立たないような矯正でいくらぐらい必要でしょうか?
ホームページにご質問を頂き、ありがとうございます。
成人になってから矯正に踏み切るには、自分を納得させるきっかけが必要だと思います。
当院では、後戻りを含め、歯並びが悪くなる原因は、悪習癖や生活習慣が関係していることが多いと考えています。
ご自身で分析されていますように、 何らかの癖や生活習慣が、歯並びを変化させ、
それがまた、呼吸や舌および口の周りの筋肉の機能に影響を 与え、現在の症状に結びついている可能性が有ると思われますます。
悪い歯並びを矯正治療で綺麗に治すことは、もちろん患者様のご要望ですが、そのことのみを目的としたならば、治療後、歯はいろいろな要因から、再び乱れてくる可能性が有ります。
その要因として、 まずは口呼吸です。
口を閉じて鼻呼吸が出来るように、舌、口唇、そして首の周りの筋肉へのトレーニングをご指導します。
このような、普段、あまり意識してこなかったことに、 すこし意識を向けることから始まります。
特別に難しいことを強いる訳ではありません。 慣れれば、小さなお子様でも出来ています。
かえって素直にしてくれるので、改善も早いことが多いと実感しています。
具体的なことは来院時にご説明しますので、ご安心下さい。
このような方針で矯正治療を行っていますので、歯の裏側から装置をつける矯正は、トレーニングなどの妨げになる点が多く、行っておりません。
費用も症状の程度など、診てみないと今回お問い合わせの文章だけでは判断がつきません。
「口は、命の入り口、心の出口。」と言われているように、歯並びだけでなく、現在の状態になったと考えられる“正しく機能していない口の周りの環境(当院の治療では鼻呼吸)”を整え、回復した時、単に後戻りの防止だけで なく、【呼吸・睡眠・食事】を意識し実践して生活することが、長い人生の健康維持に大きく繋がっているということを、少しでも多くの方に気付いて頂きたく、日々の矯正治療にあたっています。