歯に関する悩みがあっても、誰に相談すればいいのか分からない、
診療所に相談に行くのには少し迷いがある。
そんな悩みをお持ちの方、ご質問下さい。Dr.松川が、お答えします。
7歳になる子供(女児)の歯並びが気になります。
下の歯2本が抜けて永久歯に生え変わっています。
顎が小さく永久歯が大きいのか、横の乳歯に食い込むような感じで生えているようです。
歯自体はまっすぐ生えています。(乳歯の時から隙間がなく生えています。)
現在、通院(歯科検診のみ)している歯医者さんでは永久歯に生え変わってから矯正をしようと仰って頂いていますが、
乳歯の間にしたほうがいいという意見もございます。
上の歯の方はまだ歯と歯の間に隙間があるので、まだマシではありますがかみ合わせなども気になります。
早く始めれば早く終わるかどうかも気になります。
ご質問頂き、ありがとうございます。
回答が遅くなって申し訳ございません。
6歳~12、13歳は、前歯および横の歯(側方歯)の永久歯への生え変わりの時期で、
歯並びが乱れ、
矯正を始めるには、今がいいのか?
生え変わってからがいいのか?
よく問われる質問です。
また、質問にあるように、かかりつけの歯医者さんのご意見もさまざまで、
迷われるお母様が多いかと思います。
私は、初診は早期の方が良いと考えています。
下顎の出ている方は4、5歳ぐらい、
その他の方は7歳~8歳ぐらいかと思います。
当院では、初診時に、①お子さんや、ご両親が治療を受け入れる状態であるのか?
(親子どちらも矯正に関心があり、治療に前向きであるのか?)
②その時点から始めれる治療方があるのか?
この二点を確認し、早期治療を始めるかどうかを判断します。
了解が得られれば矯正治療前の検査をし、現状を説明しています。
しかしながら、上記二点から時期尚早だと判断させてもらった場合、
しばらくは、治療に入らず、永久歯の萠出、顎の成長状態などの経過観察によって、
適正な矯正治療開始時期を待つことになります。
早期治療に入れた場合には、
生活習慣や癖などの改善に必要なトレーニングを行い、お子様の意識改善の指導なども致しています。
(トレーニングはお子様でも出来る簡単なものです。)
永久歯に生え変わるまでの間に生活習慣や癖などが改善され、成長を上手く利用することが出来る訳です。
そして治療後に、後戻り(再度歯並びが乱れること)が無ければ、
早期治療だけで済む、「早く始めれば早く終わる」ケースもあります。
治療を始める時期を決めるためにも、
矯正歯科医院で初診を早めにお受け頂くことをお勧めいたします。