抜歯や外科的治療に頼らず、人間が本来持っている呼吸、舌、咀嚼筋の機能を
利用することによって患者さんの肉体的な負担の軽減をはかり、
治療終了後の歯並びを維持できる、健康を意識した矯正を実施しています。
矯正治療を始める前に、上あごや下あごの位置や形、現在の噛み合わせの状態、歯茎の状態、
歯を支えている骨の状態等を詳しく検査。その検査結果を基にお口の状態を診断し、その方に
合った治療プランをご提案し、同意が得られた後に矯正治療を開始いたします。
矯正器具にばかり頼った治療ではなく、正しい呼吸方法を身につけることによる、舌・咀嚼筋の機能を利用した患者さんに優しい治療方法です。普段何気なく行っている呼吸。実は、正しい呼吸を行なうことで人間の免疫力は飛躍的に高められるといわれています。
正しい呼吸とは『鼻呼吸』と呼ばれる、上下の口唇を結んで、正しい噛み合わせで鼻を使って行う呼吸を言います。『鼻呼吸』を身につける事により、正しい噛み合わせを意識することが出来、舌の位置の正常化が行われ、口唇・咀嚼筋の適切な作用と相まって無理な力を加えることのない治療を実現できます。
また、正しい噛み合わせが実現できると治療後も調和のとれた顎の関節と顔の骨格が作られ美しい表情と安定した歯並びを維持することが可能となります。
歯列矯正治療は、乱れた歯並びに器具を取り付け、正常な位置 に歯の誘導を行います。
その際、無理な力で歯の誘導を行うと 歯の周囲の組織の健康が損なわれたり、器具の装着に違和感や 強い痛みを感じることがあります。
セルフライゲーションブラケット(デーモンシステム)は、強制的に歯を誘導するのではなく、舌と口唇、咀嚼筋とのバランスを考慮 し必要最低限の力で歯を正常な位置に誘導排列し、安定した噛み 合わせを作り上げる特徴を持っています。
歯の周囲の組織を傷めることなく組織の健康が維持されるため、矯正歯科治療後の噛み合わせの長期安定性も得られます。正しい呼吸方法の指導とセルフライゲーションブラケット(デーモンシステム)の組合せは、患者様の身体的な負担の軽減をはかり、美しい歯並びを実現する治療法です。
直接歯にワイヤーを縛り付けないので摩擦が少ない分、弱い力で歯の移動が可能です。
舌と口唇、咀嚼筋の力を生かした力で歯を誘導するので、器具の力のみを利用するより痛みや違和感が軽減します。
人間が本来持っている力を利用する為、歯の周囲の組織を損ないにくい器具です。
歯の周囲の組織の健康を保った治療方法なので治療後も安定した噛み合わせが保持しやすいです。
ワイヤーを固定する従来の手法や、押さえつけるスプリングがないので、歯をコントロールしやすい器具です。