Q43．T4K(マウスピース型装置）治療について【治療方針】

５歳の娘の矯正について質問です。

他の歯科医院で、娘は全く隙間のない綺麗な歯並びで、噛み合わせが上の歯が下に被るタイプの過蓋咬合と診断され、永久歯の生える隙間がないなど、最初はMRC（T4K）を使用し、その後は床矯正を併用との治療方法を提示されました。
娘は扁桃腺肥大で口を開けて寝たり、食事の飲み込みが少し大変そうですが、熱を出したりもなく、小児科では治療は不要と診断されています。

歯科医師によると、T4Kで舌の位置が正しくなるなどで鼻呼吸になり発育にも良いなど、
歯並び以外にもT4Kのメリットを説明いただいたのですが、一期治療や二期治療という考えはなく、
中学生近くまで治療が継続されるので装置代と毎月の診察代で合計で１１０万円位になるような話でした。

歯並びと呼吸改善は良いと思うのですが、小児矯正から始めるとしては高額であること、
T4K治療が現時点では一般的に広がっていないので、他の治療と比較して良いものなのかどうか分かりません。

そこで質問なのですが、

１．貴院では小児矯正の治療方法はどのようなものがありますか？
２．T4K治療についてどう思われますか？

よろしくお願いします。
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・MRC（Myofunctional Research Co.） とは
トレーナー装置（T4K®）というマウスピース型の矯正装置を使用しながら、同時にロのまわりの筋肉トレーニング（筋トレ）をしてお子様の不正咬合（乱れた歯並び）を治療するシステムです。

・T4KTM （Trainer for Kids）とは
6歳から12歳くらいまでの混合歯列期のお子様における、『歯の萌出誘導』、『筋機能癖(舌突出癖、異常嚥下癖など)の改善』、『鼻呼吸の促進』などを目的としたマウスピース型装置です。装着時間は、日中1時間と夜間の睡眠中など。

お問い合わせ、ありがとうございます。
T4Kは、これから、どんどん注目される技法だと考えています。

当院の小児矯正は、早期治療（一期治療）を、必要なお子さまにはさせて頂いております。
また、T4K治療と同じく、口腔周囲の筋力をトレーニングし、口を閉じて、鼻呼吸を身に付け、
舌の位置を正しい位置にすることや、習癖など生活面の改善など、取り入れております。


Ｏ様の文面にあります様に、T4Kは歯に直接装置を着けないマウスピース型だからと言っても、安易で、料金が安い、と言う訳ではなく、
その分、お子さま自身やご家族の積極的な努力や、治療期間も長期に必要になることもあります。
そう言ったことから、気になるのは、現在のお子さまと、ご家族の意識です。

治療が始まりますと、矯正でも、T4Kでも、お子さま自身の継続した日常の努力が必要で、
お子さまがその治療に積極的な気持ちや、それをサポートするご家族の治療へのご理解と協力を持ち続けていただけるか？
当院はその点をご理解していただいてから治療に入る様に務めています。
お子さま自身が時期早尚な場合は、家庭でのトレーニングを行ってもらい時期を調整します。

また、質問から、親御さま自身が現段階では納得されてないご様子、もう少しセカンドオピニオンを受けられることをお勧めします。
矯正歯科専門医院も、お尋ねになられては如何でしょうか？


T4Kの治療方針等は、これから広まって行くと思っています。メリットもたくさん有ります。
しかし、歯科医院様と、矯正歯科専門医院では、それぞれの見解があり、立場も様々で、
矯正とT4Kは、優劣を付けれるものでは有りません。お子さまお一人お一人によっても異なると思います。

当院は比較的、T4K治療の主旨を理解出来る矯正医院だと思います。
各医院様のホームページや、実際に初診に行くなどされて、しっかり医院の方針を聞かれ、
お子さまの意識なども兼ね合わせ、ご検討されることをお勧め致します。